くろのこと

黒石 紗弥子

みなさまこんにちは。

このたび新しくNOKOTO.のメンバーに加わった黒石です。もっぱら「黒ちゃん」と呼ばれております。地元の方には黒石三田線という道路が想起されるやもしれませんが、残念ながら無縁です。たぶん。

自己紹介っぽい記事をひとまず書いてみましょうかということで、自由に書いていきたいと思います。三田にはこんなやつもおんのか程度に思っていただければ諸手を挙げて喜ぶ所存でございます。

ぼくのこと

さて、節タイトルを「ぼくのこと」としました。ここで記事を書くときには、あえて一人称を「ぼく」としていきたいと思います。

ぼくは三田市で生まれ育ちました。正確には本籍地は大阪ですが、物心ついたときには三田市に住んでいました。いたって普通の家庭に産まれ、いたって普通に性別違和を抱えていました。幸いなことに周りにはそのことを理由に言いがかりをつけてくるような人はほぼ居なかったので、自然と「このままでええんやな」とのびのび育ちました。ぼくはXジェンダーと呼ばれるような性自認なのですが、そのあたりについてはまた記事を改めて書こうかなと思います。

以下かんたんに経歴。

・三田祥雲館高校卒
・静岡文化芸術大学中退
・東京藝術大学音楽環境創造科卒
・IT系企業に入社→5ヶ月で退社
・三田にとんぼ返り

東京藝大では、録音・編集・音響を専攻していました。いつかは三田へ戻ってなにかを還元しよう、と思いながらいろいろなことを吸収し、遊び、あっという間に4年が過ぎ……就職するか院へ進むか悩んだ末、就職。

会社員からNOKOTO.メンバーへ

入社したところは、女性像をつくらずとも、ある程度自分のままでいられる場所でした。同僚や先輩にも恵まれていました。その場の雰囲気から大きく逸脱することもなく、いわゆるサラリーマンとして、「なあんだ、やっていけるじゃないか」と、思っていました。

配属されてしばらく経ったある朝、気付いたら母親に「三田に帰りたい」とLINEしていました。

充実しすぎていた学生生活で培った価値観や感性は、どちらかといえば批判的に社会を捉えるものでした。自分が社会の一員になったとき、その折り合いがつかなくなった、あるいは、折り合っていくことが猛烈に嫌だったんだと思います。なかなかうまく説明できません。多くの人が「そういうもんだ」と思っていけるものを、思えなかった、思える自分になるのが嫌だった。言葉にすると子どもっぽくて恥ずかしいですね。とにかく、このまま続けていたら遅かれ早かれ鬱になるな、と思ったのは確かです。

辞めることが決定した8月、Twitterで「三田の仕事」を知りました。その運営をしているのがNOKOTO.でした。

三田にデザイン事務所があるなんて夢にも思っていなかったぼくは、ぶしつけにもこのサイトの問い合わせフォームからいきなり「仲間に入れてくれ」と送ったのです。母親が急かすもんだから。

だめでもともと、と思っていたらあたたかい返事をもらって、三田へ戻ってきてから古家さんゆかこさんと出会い、今に至っています。

やわらかく透明な境界

好きに生きてきたので、己の人生に決まったポリシーがあるかと問われるとよくわかりません。

けれど、あえて言うのであれば、「やわらかく透明な境界を行き来し続けること」。

性別にしろ、学問領域にしろ、会社での肩書にしろ、カテゴリー分けこそすれ、本来地続きであるものだと思うのです。誰かとコミュニケーションを取るときに、共通認識をつくりだしてそれ以降の意思疎通を円滑にするために「一時的に」括っている。学問において顕著なように、実際にはカテゴライズされたもの同士は断絶しているのではなく、むしろ無視できない関係があり、なればこそ学際領域と呼ばれるような分野が注目されています。

カテゴリー分けすること、つまり境界をつくることそれ自体を悪だとは思っていません。ですが、その境界とは、強固な壁などではなく、寒天のように透明でやわらかいものだと考えています。

カテゴライズすることは、そのカテゴリに含まれるものと、含まれないものに分けることです。「含まれないもの」があることを、絶対に無視したくないのです。常に自分の立ち位置を仮のものとして、「含まれないもの」へといつでも移動可能であることを、忘れたくありません。境界は、確かに存在するが、向こう側が見え、なおかつ押し上げてくぐっていけるようなやわらかいもの。

己の「おもしろい」と思うほうへ、やわらかく透明な境界を行き来しながら向かい続けていたい。

・・・

いやはや、ちょっとよそ行きの文章を書きすぎました。

実際のところはばりばりにふざけまくるし、オタクです。今後はもっとだらっとしたものを書くと思います。

アッ!NOKOTO.では一応デザイナーといいますか、実制作まわりをぼちぼち学んで実践していく予定です。それでは以後よろしくお願いいたします。黒石でした。


黒石 紗弥子

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