好き嫌い

奥村 奈穂子

夏は嫌い。勉強も嫌い。ピーマンも人参も嫌い。

大人も嫌い。

「私の力も大っ嫌い」

そう言うと、好き嫌いが激しい。とあの子が呟いた。

うん、でも嫌いなものがあってもいいでしょ?と私が言うと少しだけ難しい顔をして、目を伏せた。

 

じりじりと蝉が弱弱しく鳴く熱い、暑い夏の日のこと。

世間では、近年まれに見る猛暑だと、この夏の暑さしか知らない私たちには割とどうでもいいことを声高に訴えていた。

だから、それに反発して私は私の一大ニュースを口にしてみたんだけど、困らせてしまったらしい。俯いたあの子の横顔を見つめ、私は静かにブランコを漕いだ。

 

キィキィ

 

まるで重いと悲鳴を上げているような音に構わず風を切った。いっそ、鳥になれたら良かった。そうしたら、私は私でなくなれるような気がして……。

 

「俺はアイツが嫌いだ」

隣でブランコが悲鳴を上げ、さらさらと揺れる髪の間から痛々しい包帯が覗いた。左側を覆うように巻かれたその下が見れないのは凄く残念だ。燃えるような赤い髪の色もそうだけれど、きらきらした綺麗な目なのに。

 

「うん。私も嫌い」

ブランコにかき消されないよう大きな声で言ってみると、あの子は小さく笑った。久々に見たその笑顔が嬉しくて、私たちはけたけたと笑い合って暫く一緒に不協和音を奏でた。

熱い、暑い夏の日のことだった。


本当にきれいなもの

奥村 奈穂子

自分のことをお人形さんみたいと言ってくれた女の子がいた。

「かわいい、ぬいぐるみ、みたい」

優しい声で、自分と歳の変わらないその子はいつも微笑んでくれた。制服のリボンすら満足に結べない私に、「○○はね、いもうとがほしかったの」と話しながら私のために膝を折って。

 

「おいで」

 

抱き締められると甘い飴の匂いがした。

頬に当てられた手は幼い少女の手と思えないほどささくれ立ち、分厚く、温かった。

「はたらきもの、の、てだねぇ」と誰かが言っていたのを思い出す。

 

彼女の手の感覚に私が瞬きをして、それから微笑み返すと、恥ずかしそうに手を下ろした。

自分のあかぎれをした手を恥じるように、後ろに隠して。

「××ちゃんの、ては、きれいだね」

眉をさげて微笑んだ。

 

もしも。

 

今の私を彼女が見たら、変わらずに「かわいい」と言ってくれるのだろうか。

コンプレックスにまみれて、何も見えなくなってしまった私の、この泥をなんてことないように払って、甘い飴をくれるのだろうか。

少し肌寒い、冬の日のこと。

彼女によく似た女の人を見かけてこんなことを思った。

陽だまりのような眩しい面影に、私はまた目を伏せてしまったけれど。


雑誌でアイデンティティの話読んだらフルメタが五倍面白かった:01

黒石 紗弥子

こんにちは。黒石です。

NOKOTO.カルチャー担当(勝手に)として何か書きたいなあとずっと思っていたんですが、中々形にならず。で、最近(というか昨日)思い立ったというわけです。

ある雑誌で読んだ「傷によって形成されるアイデンティティ」を紹介しつつ、最近観たアニメ『フルメタル・パニック!』がめちゃくちゃよかった話をしようと思います。

すごい文だ。何を言ってるのかわからない。

雑誌でアイデンティティの話読んだらフルメタが五倍面白かった」ということを話そうと、そういうことです。何回かに分けて書いていこうと思います。最初から最後まで個人的な解釈です。あしからず。

(さらに…)


まねっこ

古家 友佳子

小さいときは

字なんてかけないし

おべんきょうもできない

 

恋なんてしらないし

愛なんてもっとわからない

 

でも

まねっこしたら

できるようになった

わかるようになった

 

大人になってもまだ

できないことばかり

わからないことばかり

 

大丈夫よ

まねっこしたら

できるようになるから

わかるようになるから


めんどくさい

古家 友佳子

「めんどくさい」はダメと言われた

代わりに

「やりなさい」と言われた

「がんばりなさい」と言われた

 

大人になっても「めんどくさい」はいっぱいある

むしろ、数は増えたかもしれない

 

「めんどくさい」は本当にダメ?

 

だって朝起きたときも

ごはんをつくるときも

おそうじをするときも

一緒にいるんだもの

 

こんなに一緒にいるんだから

一緒に生きる道を探してもいいでしょ?

 

「めんどくさい」のあとも

私、ちゃんとこうして生きてるんだから

 


水道がこおった

古家 友佳子

水道がこおった

水がでなくて

お湯もでなくて

食器があらえない

洗濯機もまわせない

 

水道がこおった

水がでないから

コーヒーものめない

仕事もできないと

ふてくされていたら

そのすぐ横で

タオルもこおったと

よろこぶ姿を見て

これも悪くないとおもった

さむいさむい日の朝

 


new balance履いたら人生変わった!話

中山 雄治

こんにちは。
突然ですが、僕は今やnew balanceの虜です。
この靴履いてから毎日が充実して人生変わった(…と言っても過言ではない)ので、その理由を含め実際のエピソードを紹介します。

この記事を読んでくれてるあなたにぜひ!履いて体験して欲しいのです。

※始めに言っておきますが、僕はnew balanceの回し者ではありません。ただの1ファンです。ご了承下さい。

《僕が普段履きにnew balanceをオススメする4つの理由》

さて、実はずっと履きたくて履けなかった…というよりも買いたかったけど少し高くて手が出せなかったnew balance。社会人になって少し余裕が出て、やっと手に取ることができました。ありがたや〜。

実際に買って履いてみると、あら不思議。楽しくて思わずスキップしちゃいそうになりました(笑)
新しい靴を履いて外に出るって、なんだか新鮮な感じがしますよね。それを全力で感じました。

好きな理由1
軽い

やっぱり軽い!動きやすい!軽やか!なんだこれ!動き回れる!(語彙力ないんかい)

好きな理由2
足に馴染む

フィットする!履きやすい!歩きやすい!次の一歩を踏み出したくなる!

好きな理由3
疲れない

たくさん歩いても疲れない!まだ歩きたい!足取り軽やか!姿勢良くなる!気がする!

好きな理由4
カッコイイ

カッコイイ!カッコイイ!!カッコイイ!!!(格好良さに言葉はいらない)

という様に、簡略化した紹介になってしまいましたが、靴を変えるだけで正直こんなにも歩きやすく疲れにくくなるとは思ってもみませんでした。
疲れにくくなったこととによって体力に余裕が生まれ、色んなことにチャレンジする気力も出るようになりました!履いているとなんだか姿勢も良くなり気分も上を向きます。

身だしなみは足元から。
そんな言葉もあるように、みなさんも普段の靴に気を遣ってみてはいかがでしょうか?


私たちのこと

奥村 奈穂子

三田市で活動するデザイン事務所「NOKOTO.」

きっかけは学生時代、代表の古家が三田市を盛り上げようと始めたローカルメディア「Sanda no Koto」でした。

一人で始めたその活動から次第に人が集まっていき、現在5人となったメンバー。

更に、メンバーが増えたことにより事業内容の幅が広がりました。

今回はこれを機会に新メンバーである私、奥村がNOKOTO.の最近の活動について経緯と共に紹介していきたいと思います。

まずはちょっぴり長い私の紹介を!

私のこと

改めまして、こんにちは。NOKOTO.メンバーの奥村です。

縁あってお世話になるNOKOTO.ではライターとして、文章を通じて表現するお手伝いをしたいと考えています。そして、現在大学に通う学生だったりもします。

実は、学校生活のような集団生活はとっても苦手な人間です。

少しずつこうやって自分の不得意なことを言えるようになりましたが、昔はそうじゃありませんでした。

幼い頃から周囲との考え方のずれによりいじめられたりからかわれたり。

今ではましになっていますが、怖くて身体の震えが止まらなくなる夜を過ごしたり、学校へ向かう道のりで体調が悪くなってその場から動けなくなる。

何をしても人が言う「人並み」になれない自分の不甲斐なさに泣いたりすることも沢山ありました。

 

「当たり前が出来ない私が悪い」「人と違うことはいけないことだ」

 

「普通」でないダメダメな私を否定し、周囲からはみ出さない様に必死で生きる日々。

そうすれば毎日が平穏で。でも本当の自分じゃない。

ずっと心に違和感を抱きながら、曖昧に笑う。

まるで味のないガムを噛み続けている日々は確実に私の心を削っていて、気が付くといつも道の端を下を向いて歩いていました。

 

でも、それって違う。

私だって自分を肯定したい!生きている自分を見つけたい!!

そう心が叫んで、死んでいく私を、生活を、変えようと思ったのは高校2年生のことでした。

(今思うと)大切に生暖かい世界で育ててくれた愛着のある学校をやめ、通信の学校へ。

転学を決意してから過ごした約1年半の間、初めて否定し続けた自分と向き合い、自分の考えを言葉や行動にしていくと沢山の出会いがありました。それは新たな出会いだったり、自己をさらけ出しても変わらずに理解してくれた周囲との深い繋がりだったり。

それでも、悩むことも立ち止まることもしばしば。

そんな大学3回生の秋、人から人を通じてNOKOTO.とそれまで縁のなかった三田市と出会いました。

 

こんな私だからこそ見えるもの、学生の立場だから伝えられること、届けられること。

NOKOTO.の中でもそれが伝えられたらいいなあと思っています。どうぞ、これからよろしくお願いします。

NOKOTO.って?

本筋に話を戻しまして、ここからは私が所属するデザイン事務所「NOKOTO.」についてお話します。

まず、NOKOTO.は”らしさ”を大切に、デザイン事業やメディア事業を運営しています。

内容としては主に「デザイン事業」、三田市の魅力発信メディア「Sanda no Koto」、三田の求人サイト「三田の仕事」の3つです。

 

普段の仕事風景。和室でオシャレな音楽を流しながらPCをカタカタカタ。私たちらしい作業スタイル。

初めにNOKOTO.を立ち上げた際、ここに「三田の仕事」はありませんでした。

元々三田市の方々から「人手に困っている」という話は聞いていましたが、立ち上げ当初は古家一人だったため出来なかった事業。

樋口、中山……とメンバーが増え、出来ることも広がり新たな事業を始めようと話し合っている時、浮かんだのはよく耳にしていた人手不足の問題でした。

求人サイトを運営することにより三田の助けになるのであればと始めたのが、「三田の仕事」です。

現在は、この3つの事業を軸に活動しています。メンバーそれぞれ出来ることを手分けして、自宅兼事務所のハコノコトで打ち合わせをしたり顔を合わせて仕事をしたり、時にはリモートワークも交えながら仕事をしています。

NOKOTO.の想い

事業内容や仕事風景についてお話しましたが、いかがでしょうか?

少しでもNOKOTO.への理解を深めて頂けたのならとても嬉しく思います。

NOKOTO.という屋号の由来は「○○のこと」というように何が前にきても繋がることから。

相手のことは勿論、自分たちも自分たち”らしく生きる、らしく暮らす”

その想いは強く、人・グループ・会社・街などそれぞれの考えをらしく形に表現すること、その人”らしさ”を大切に考えています。

代表の古家は、次は古民家での事業を考えていたり……今後も今の事業を大事にしながら未来を広げています。

行動を起こすときは一人から。

それでも何か行動を起こしたら誰かに出会えたり、物事が上手く転がっていったり。

それは私もそうで、NOKOTO.という組織でも言えること。

 

今、NOKOTO.が広がっているのも多くの人との繋がりからです。

その繋がりを大切に自宅兼事務所の小さな一室から、これからもNOKOTO.は”NOKOTO.らしく”皆様の活動をサポートしていきます。

あなたの想い、一緒に“らしく”表現しませんか?


SEO上位表示を狙う!多くの人に読まれる記事を作るために必要なこと

古家 良和

なんか書かなあかんなぁとは思いつつ、ご無沙汰しております。古家です。

私はノウハウ的なものを書くのが好きなので今回は、 ブログにおける記事の作り方を解説します。

ペルソナ設計

「ペルソナ」とは、ターゲットユーザーをより具体化した架空の人物を作り上げることでターゲットの行動パターンやニーズをより明確にすることです。

ペルソナ設計時は、必ず客観的に作るようにしましょう。自分たちだけで考えると、どうしても「自社サービスを利用しそうな人」から発想が始まり、「自社にとって都合の良いペルソナ」ができ上がってしまう確率が高くなります。

まずは自社サービスの販売状況から、最も利用している利用者の年齢層・性別を特定し、できればアンケート等を行ってどのような属性の方々がコアユーザーなのかを調べペルソナを設計していくという流れが基本です。

ニーズの洗い出し

ターゲットユーザーがどのような人物なのかを把握したら、次はターゲットのニーズを洗い出しましょう。

彼らがどのような問題を抱えていて、どのような情報を必要としているのか、ペルソナの行動パターンや趣味・嗜好から洗い出してみます。

ですが、1番効果的なのは実際にコンテンツを出しながら、 ユーザーの反応を見ていくやり方。

事前調査をある程度行い、仮説を立てたうえでコンテンツを配信し、反響を見ながら修正していくと良いでしょう。

キーワードの選定

ブログでSEOを意識する場合、適切なキーワードを選定できるスキルは非常に重要です。

ターゲットニーズに沿ったキーワードを設定し、それに沿って作られたコンテンツは、検索ユーザーに見てもらえる確率が高くなり、更にGoogleからも評価されやすくなります。

検索で流入してくるユーザーはニーズを持った能動的なユーザーがメインのため、見込み顧客に繋がる確率が高いといえます。

ユーザーを意識したコンテンツ作成

キーワードを選定したら、再びペルソナに立ち戻り、どのような切り口であれば彼らに読んでもらえるかを考えてコンテンツを作成しましょう。

例えば「ダイエット サプリ」というキーワードを元にしたコンテンツを作成する場合、 ペルソナは男性なのか女性なのか、20代なのか50代なのかなど、属性によってコンテンツ内容は大きく異なります。

ペルソナの興味を引きそうなコンテンツはどのようなものなのか、「ニーズの洗い出し」の項目と同じく、 ユーザーからの実際の反応を見ながらブラッシュアップしていく必要があります。

ソーシャルメディア上で拡散されやすいように

ソーシャルメディアは、拡散されれば早い段階で新規ユーザーを獲得できる可能性があります。拡散されることで比例して被リンクも増えますので、SEOにも効果的です。

拡散されるために意識すると良いポイントは、人に教えたくなる(楽しい、笑えるなどのポジティブな感情を刺激)情報や、保存したくなるような役に立つ情報などです。

効果測定

ユーザーの反応を無視したままで続けていては成功するのは難しいでしょう。

ユーザーの反応を知り、施策に取り入れて改善していくという PDCAを回すためにも、効果測定は確実に行いましょう。

効果測定に利用するべきなのは主に以下の5つです。

  1. Googleアナリティクス
  2. Google Search Console
  3. Facebook ページインサイト
  4. Twitterアナリティクス
  5. エゴサーチ
  6. 配信するコンテンツに対する評価

意外と忘れてはならないのがエゴサーチです。エゴサーチとは、ネット上で自社に言及している情報を検索することで、 Twitter上で行われるのが一般的です。

Twitterで自社サービス名やホームページの URLなどを検索してみると、アンケートや座談会では得られないような率直な意見を見ることができます。

まとめ

ブログを成功させるためには、 ターゲットユーザーへの理解を深め、彼らがどのような情報を欲しているのかを洗い出すことが不可欠です。ターゲットユーザーが誰なのか、何が欲しいかを理解してコンテンツを作っていきましょう。


仮固定の性別のこと

黒石 紗弥子

みなさまこんにちは。寒うございますね。黒石です。

前回の自己紹介記事にて、ぼくはXジェンダーですと書きました。そのあたりについて掘り下げていこうと思います。

長い記事なので、先に結論を書いておきます。「人を性別で判断するな、女やから・男やから◯◯しろとか結婚しろとか股間だけ見てもの言うな」以上です。

人から聞いたこと経験したこと、自分の主観で書きます。誰もがこう感じているということではありません。あくまで一例としてお考えください。

(さらに…)


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